熊本県 蒲島郁夫 知事|永瀬正彦 対談|バイヤーズ・ガイド

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編集発行人 永瀬正彦 対談

熊本県

蒲島郁夫 知事

熊本の農林水産物は、水の結晶と汗の結晶

熊本の人はミネラルウォーターで車を洗ったり、トイレを流している?

 熊本で最高なのは何と言っても“水”。阿蘇外輪山の水は、雨が何百年という時を経て地下水となり、ミネラルウォーターとなる。普通、ミネラルウォーターは買うものですが、熊本ではミネラルウォーターがどんどん湧き出てきます。あまりにも水が豊かなものですから、熊本の人はミネラルウォーターで車を洗ったり、トイレを流したりしているんですね(笑)。


蒲島郁夫知事

 そのミネラルウォーターによって、元気よく育ったのが熊本の農林水産物です。野菜や果物は約90%が水でできていますから、デコポン・晩白柚・スイカ・メロン・トマト・イチゴなど、みんな熊本の水からできた結晶で、見た印象も大変美しい。まさに芸術品です。

 また、熊本の農家の人たちは朴訥で勤勉です。あまり宣伝も上手じゃなくて、値段が安くても一生懸命モノ作りを行っています。だから、熊本の農産物は、そんな農家の人たちの汗の結晶なのです。全国の知事の中で農業経験者は私だけですが、農業の大変さはよく分かっています。今、食品の価格が低迷して大変な時ですが、農家の人たちは変わらずに、立派な農産物を作り続けている。これは社会全体で感謝しなければならないことだと思います。

熊本の食材はモノの良さの割に価格が高くない。払った価格以上の価値がある。

 県では、こうした生産者の努力を応援すべく、“稼げる農業”を目指して、様々な取り組みを行っています。例えば、農林水産物のブランド力を高めるため『くまもとイチ押しブランド』づくりとして、生産量日本一のトマトの品質強化や、イチゴ『ひのしずく』の生産量倍増に乗り出したり、1946年頃にアメリカに輸出され、現在アメリカで高級牡蠣として養殖されている『クマモト・オイスター』を再生する取り組みなども行っています。

 他にも、熊本型特別栽培農産物『有作くん』など、県独自の認証制度の導入で、安全・安心で美味しい農林水産物生産の取り組みも行っています。その成果か、エコファーマーの認定者数は約9,900件と、全国トップレベルとなりました。

 また、農林水産物の場合、美味しさは同じなのに規格外や傷物が出てしまう。こうした素材を活用し、農商工連携などにより何らかの手を加えることで、素晴らしい加工品も産まれてきています。


蒲島郁夫知事とバイヤーズ・ガイド発行人・永瀬正彦

 熊本の農林水産物は、水の結晶であり、汗の結晶です。バイヤーの皆様にとって、熊本の食材で大変有利だと思うのは、生産者の人たちは宣伝べたなものですから、モノの良さの割に価格が高くない。払った価格以上の価値があります。生産量も多く、期待以上の味わいがあるので、とてもお買い得だと思います。

2019年10月20日(日)

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