福島県 佐藤雄平 知事|永瀬正彦 対談|バイヤーズ・ガイド

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編集発行人 永瀬正彦 対談

福島県

佐藤雄平知事(当時)

豊かな自然と伝統の技で、進化する福島の味

 福島県は大きく3つの地域に分かれていて、太平洋に面した浜通り、阿武隈川という大河が流れる中通り、そして豊かな自然に囲まれた日本有数の穀倉地帯である会津と、地形や気候が違う広大なエリアで実に個性的な食材を数多く生産しています。私は会津出身なのですが、小さい頃に食べた身欠きにしんと大根の煮付けは、今でもよく食べます。日本酒にもとてもよく合いますよ。


佐藤雄平知事(当時)

 福島にはブランド食材も数多くあります。例えば、鶏肉本来の旨みを楽しめる『川俣シャモ』や、約450年前から会津の歴史とともに歩み、コクと旨みに優れた『会津地鶏』などの畜産物は以前から多くの方に好評をいただいています。ブランド認証の品種『あかつき』をはじめとする桃は全国有数の生産量を誇りますし、皇室献上柿として有名な『会津身不知柿(あいずみしらずがき)』は変わらぬ味で生産を続けています。

 さらに、福島には伝統の製法にこだわった人気の日本酒が数多くあり、ブランド認証酒は21にのぼります。もちろん、山がちで厳しい気候に育まれ、長期熟成された味噌は辛口で風味も抜群です。

 さらに、福島の魅力は、その位置にもあります。首都圏からおよそ200km圏内に位置し、首都圏と福島とを結ぶ高速道路や新幹線が整備されているため、新鮮な食品をその日のうちに首都圏に届けることができます。ここにもぜひご注目いただければと思います。

 昨年は東日本大震災、原発事故と風評被害、さらには豪雨や台風など、さまざまなことが福島に襲いかかってきましたが、全国の皆様から実に多くのご支援をいただきました。あらためて、心より御礼申し上げます。人類がこれまで経験したことのない事態に直面しましたが、県民は一丸となり、復旧・復興に向けて日夜努力を重ねています。

 県としても、農林水産物のモニタリング検査や加工食品の放射性物質の検査体制の拡充などを通して、市場に流通する食品の安全性の確保に生産者と一丸となって全力で取り組んでいるところです。世界のモデルとなるような復興を成し遂げたいという思いで安全で新鮮な食品を提供していますので、ぜひともバイヤーの皆様には福島の食品産業を応援していただき、適正な価格での購入を引き続きお願いしたいと思います。

 水、空気、豊かな自然、人情、そして長い歴史が育んできた職人たちの技。それが、福島の多彩な食材を生んでいます。ぜひ逸品ぞろいの福島の食材を味わっていただき、全国の食卓へ届けていただければ、これほど励みになることはありません。

 福島県民は昨年の出来事を乗り越えてしっかりと立ち上がり、まだまだ進化し続けます。多種多様な福島の食へのご支援を、引き続きどうかよろしくお願いいたします。

2019年06月25日(火)

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