岩手県 達増拓也 知事|永瀬正彦 対談|バイヤーズ・ガイド

連載記事

編集発行人 永瀬正彦 対談

岩手県

達増拓也知事

豊かな自然、人の情が込められた、岩手の幸


達増拓也知事

 岩手県は都道府県の中で北海道の次に広い県です。海や山、お米が沢山採れる農業地帯、そして牛肉・豚肉・鶏肉などの畜産も盛んで、この多様性が岩手の魅力です。

 例えば県北、岩手県の北の方では雑穀文化があり、また標高差と冷涼な気候を活かしたレタスやほうれん草の栽培、広々とした高原ならではの酪農・畜産・養鶏業が盛んです。そして県の中央部では、"ひっつみ"というすいとん等の豊富な粉食文化があり、広大な平野部を活かした稲作や野菜づくりが積極的に行われています。里山ではリンゴやブドウなどの果樹栽培も活発で、南部杜氏が発生したのもこの地域です。さらに県南部には、肥沃な土壌が産んだ餅料理文化があり、やはり稲作そして果樹栽培が盛んで、前沢牛や江刺リンゴなど全国的なブランド食材が多いのもこの地域の特徴です。

 次に沿岸部に目を向けてみると、豊かな三陸漁場が育んだ海の幸文化があり、鮭・アワビ・ワカメなど寒流・暖流のぶつかりあいがもたらす多彩な魚介類・海藻類が豊富で、複雑な海岸地形を活かした養殖漁業も活発です。このように豊かな自然に恵まれ、人々の情が込められた山里海の幸が豊富に揃っているのです。

 また岩手県内は気候が冷涼なため、病虫害が少なく農薬をあまり使わなくて良いので、環境に優しい農林水産業が可能です。こうした食の安全・安心については以前から力を入れてきましたが、東日本大震災の発生以降はさらに厳しく、品目ごとにきちんとした検査を行い、安全な物だけが市場に流通するよう、しっかり取り組んでおります。

 地域資源・豊かな食材・加工する伝統技術を大事にしながら成長してきた企業が復興を目指して、できるところから製造・販売を再開しています。"がんばろう岩手"のスローガンのもと、商品の生産や販売を通じて復興をめざす岩手の商品をぜひご利用いただきたいと思います。

 最後になりましたが、今回の東日本大震災では津波で沿岸部は大きな被害を受けました。こうした中、スーパーマーケットは"食"や"生活必需品"のライフラインとして大きな貢献を果たしました。発災直後どこからも物が入ってこない時に、スーパーマーケットの在庫、物流ネットワークによる商品の確保、これが発災直後の避難者の方々にとって大変大きな力となりました。また、スーパーマーケットの屋上に避難して津波から助かったというケースもあります。今回の東日本大震災を通して、スーパーマーケットが地域に果たす役割・価値を再認識いたしました。


達増拓也知事とバイヤーズ・ガイド発行人 永瀬正彦

2019年03月19日(火)

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