宮城県 村井嘉浩 知事|永瀬正彦 対談|バイヤーズ・ガイド

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編集発行人 永瀬正彦 対談

宮城県

村井嘉浩知事

宮城が誇る食材・食品で、復興のお力添えを


村井嘉浩知事

 東北はそれぞれ、その地域の気候・風土を活かした美味しい物がたくさんとれる場所ですが、その中でも宮城県は、夏は涼しく、冬は雪が少なく比較的暖かい地域と言われており、県内では、こうした気候・風土を活かした農林水産業が盛んです。

 例えば、宮城県は非常に美味しいお米がとれる米どころで、ササニシキやひとめぼれのふるさとですが、いちごの栽培も盛んです。特に県の南部では広く生産されており、11月から6月まで収穫できます。ちょうど12月のクリスマス向けにさわやかな甘さが特長で、ケーキにもとても合う『もういっこ』という宮城県が開発した品種が栽培されています。

 さらに水産物では、カキ・ギンザケ・ホヤ等の養殖物はもちろん、世界三大漁場のひとつといわれ、魚のエサとなるプランクトンが豊富な三陸沖が目の前ですので、脂がのった魚がたくさん水揚げされます。マグロやカツオ、サンマ、サバ、こういった魚は本当に美味しいですね。そして畜産物では、仙台牛という認定基準が厳しく、脂ののった大変美味しいブランド牛もあります。どれも皆さんに大変喜ばれている、宮城県が誇る逸品です。

 宮城県の食品メーカー・生産者は、今回の東日本大震災、特に津波によりこれまでに経験したことのない大きな被害を受けました。船や港、養殖施設、加工工場が流され、市場も破壊されました。また、沿岸部の農地は海水が入りましたので、数年は作物が作れないと言われているところもあります。こうした中、生産者は懸命に努力をして復旧・復興にあたっています。こうして作られた食材・食品をできるだけ応援していただくことが、結果として被災地の復興を後押しするものと私は考えています。

 皆様にはよく「放射能は大丈夫ですか?」と聞かれます。宮城県では、水や大気などのモニタリングをしっかり行っています。また、県産農林水産物の放射能検査を3月下旬以降、国から示されている品目のほか、県内の生産・流通状況、地域性などを考慮しながら定期的に実施しているところです。生産段階における監視体制を構築することにより、食の安全安心がしっかりと確保できるよう万全を期しています。

 今回の東日本大震災では、失業した方が4万7000人、仕事を休まざるを得なかった方が6万5000人、あわせて11万2000人の方が仕事を失いました。いま国・県・市や町が力を合わせて、こうした方々のお手伝いをさせていただき、少しずつではありますが仕事に戻れるようになってきました。こうした方々が汗を流して作った物をぜひともたくさんお取り扱いいただき、復興にお力添えいただければと願っています。

 今回の大震災から立ち直るため、宮城県民は力をあわせて復興に向かって努力しているところです。復興には時間がかかるかもしれません。しかし、一歩一歩確実に前に進んでいきたいと思います。宮城県が元気になるためには、皆様のご支援が必要です。どうか1品でも多く宮城県産品をお取り扱いいただき、応援していただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。


村井嘉浩知事とバイヤーズ・ガイド発行人 永瀬正彦

2019年10月20日(日)

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2020年4月17日(金)

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