葉が濃い緑色をして肉厚で張りのあるもの。株が小さくて茎が短めのものを選ぼう
ほうれん草は緑黄色野菜の代表で栄養価が高く、カロチンやビタミンC、鉄分を多く含んでいます。年間を通して手に入りますが、栄養価が高まり、おいしさも増す旬の季節は冬。霜にあたって甘みが増すと言われています。ほうれん草の起源は中央アジアから西アジアとされ、そこから東西に分かれて広まりました。中国方面に伝わったものは「東洋種」で、葉の切れ込みが深くやわらかくて甘味があります。一方、ヨーロッパへ渡ったものは「西洋種」となり、葉が丸くて厚みがあり病害虫に強いのが特徴です。現在一般的に出回っているのは、両方の長所をあわせもった「交配種」です。主におひたしや和え物、炒め物、オーブン料理などで広く利用されています。ちなみに良いほうれん草は、葉が濃い緑色をして肉厚で張りのあるもの。そして、株が小さくて茎が短めのものを選びましょう。なお、根の部分の赤みが鮮やかで濃いものは、各種の栄養素が豊富に含まれていると言われてます。