東日本大震災 復興地域9県の 美味しい特産品についてご紹介します。
各地域の商品を積極的に取り扱うことで復興を支援しましょう。

日本有数の食料供給基地となっている青森県。事実、青森県のカロリーベースの食料自給率は平成21年度で全国4位の121%(概算値)と、国内自給率の向上に大きく貢献しています。その背景には、豊かな水資源と漁場、広大な農地や森林、そして高い技術力があります。
こうした恵まれた環境から生み出される、にんにく、ながいも、ごぼう、養殖ホタテ、イカ、ヒラメは全国トップクラスの生産量・漁獲量を誇っています。
というのも、海岸線はすべて合わせて約800km にもおよび、夏が涼しくて病害虫が発生しにくい気候、生産力の高い農地があるという好条件が、こうした多種多様な産物を生んでいます。
また、美味しいものを提供しようという意識の高い、"生産のプロ"ともいえる篤農家が多いのも特徴。コツコツと生真面目な青森県人の気質が高い技術を生み、こうした生産者が若手を育て、農林水産業のボトムアップを図っています。
【水・土・人】──この3 つの条件がうまく作用し、クオリティの高い農林水産物が生まれています。
青森の特産品について見ていくと、まずは『黒にんにく』。これは、にんにくの球の中で実を熟成させるため、ペースト状になっていてそのまま食べられるというもの。また、『青森シャモロック』はとてもよいダシが出るもので、以前テレビの料理番組でも人気の特産地鶏になりました。そして、温泉の熱を利用してつくった『温泉もやし』等のユニークな商品も話題を集めています。さらには、日本航空のファーストクラスで、大玉さくらんぼの『ダイアナブライト』、『タカミメロン』、洋なしの『ゼネラルレクラーク』などが採用されました。
こうした食材は、今までは主に地域で消費していましたが、生産力の向上で、他の地域へも出荷することがきるようになりました。加えて、今まではプロ仕様ともいえる、料理人の間で使われていた食材を、より多くの人々に提供できるようにしたり、各生産者が新しいものを次々に開発してきました。こうして、"まったく新しい食材"や"存在していたけれども、今まで積極的に売り出していなかったもの"も含めて、さまざまなジャンルの幅広い食材を全国に提供できるようになりました。
青森県では、【決め手は、青森県産。】をキャッチフレーズにして、地域特産品の発掘、開発・改良をはじめ、地域リーダーの育成、販路拡大に向けた販売体制づくりなど、イメージ向上やブランド化に向けて取り組んでいます。

岩手県は15,279km² という面積を誇り、北海道に次いで2 番目に大きな都道府県となっています。この広大な土地は東に太平洋、西に奥羽山系に接し、中央部には農業地帯がひらけているため、海や山の幸、お米などの農産物に恵まれています。また歴史的に見ると、北は南部藩、南は伊達藩に管轄されていたため、地域ごとに食文化の違いも見られます。
具体的に見ると、岩手県の北部【県北】は厳しい気候と山間部という自然の中で、たび重なる飢饉と闘ってきた"雑穀文化"が根付いています。山間部の冷涼な気候を活かして、農業ではレタスやほうれん草等の葉物、そして大根、じゃがいも、かぼちゃ等の根菜の栽培が盛んです。また、県北の高原地では酪農や畜産、養鶏業も盛んに行われています。
続いて、盛岡から北上までの北上川流域を中心とする【県央】地域は、古くから水田地帯がひらけ、大麦・小麦が栽培されています。このように米・麦・そばが豊富なことから、すいとんに似た郷土料理"ひっつみ"に代表される"粉食文化"が特徴となっています。また、広大な平野部では稲作以外に野菜づくり、里山ではリンゴやブドウなどの農産物にも恵まれています。
そして、伊達藩の影響を強く受けている【県南】は、北上川下流域で稲作が盛んに行われているように、お米を中心とした"もち料理文化"が有名で、"ずんだもち"、"ふすべもち"など300 種類ともいわれる、もち料理を生み出しています。また県南では、岩手を代表する"前沢牛"や"江刺リンゴ"といったブランド食材が多いのも特徴です。
他にも、豪雪地帯で知られる秋田県境の【奥羽山系】では、春は山菜、秋はきのこ、渓流の魚といった、山ならではの豊かな幸を楽しむことができます。
さらに【三陸沿岸部】は、寒流の親潮と暖流の黒潮がぶつかる三陸沖には、年間を通じて様々な魚介類が水揚げされます。また、コンブやワカメなどの海藻類も豊富に採れ、複雑な海岸地形を活かした養殖漁業も盛んです。こうした豊富な魚介類が独自の"沿岸食文化"を生み出しています
このように豊かな自然環境が生み出した山里海の幸、そして歴史と伝統によって培われた食文化・技術が生み出した加工品は品質が高く、バラエティも豊か。
さらに東日本大震災以降、品目ごとに厳しい検査を行い、安全な物だけが流通するよう取り組んでいます。

東北はそれぞれ、その地域の気候・風土を活かした美味しい物がたくさんとれる場所。中でも宮城県は、夏は涼しく、冬は雪が少なく比較的暖かい地域と言われており、こうした気候・風土を活かした農林水産業が盛んです。
例えば、宮城県は『ササニシキ』や『ひとめぼれ』といった非常に美味しいお米がとれる米どころとして知られています。また、いちごは、県内で広く生産されており、11 月から6 月まで収穫できます。さわやかな甘さが特長で、ケーキにもとても合う『もういっこ』という宮城県が開発した品種も栽培されています。
宮城県は"水産みやぎ"と呼ばれるように全国有数の漁業生産県で、水産物ではカキ・ギンザケ・ホヤ・ノリ等の養殖が有名です。また、世界三大漁場のひとつといわれ、魚のエサとなるプランクトンが豊富な三陸沖では、マグロやカツオ、サンマ、サバ等の脂がのった魚がたくさん水揚げされます。
さらに畜産物では、『仙台牛』という認定基準が厳しく、脂ののった大変美味しいブランド牛もあります。また、豚肉では、霜降りの良さと肉本来のうま味が味わえる『しもふりレッド』や、仕上げ期に美味しい宮城のお米を与えた『宮城野豚みのり(みやぎのポークみのり)』も評価が高まっている銘柄豚になります。どれも消費者に大変喜ばれている、宮城県が誇る逸品です。
加工品では、藩政時代から続く南部杜氏による低温長期醗酵技術により生み出される日本酒、伊達政宗朝鮮出兵の際に品質の高さで名を上げた仙台味噌や納豆・豆腐など豊富に生産される大豆を活かした食品が有名です。また、白身魚の白身を丹念に手のひらでたたき、ふんわりと焼き上げる「笹かまぼこ」、沿岸で豊富に獲れるカキやワカメなどの海の幸の風味を最大限に活かす水産加工品も逸品です。さらに、『しもふりレッド』『宮城野豚みのり』の良さを最大限に引き出したハム・ソーセージ、冷涼な蔵王高原や広大な大崎平野で作られた乳製品も高い評価を得ています。
食の安全・安心面では、水や大気などのモニタリングをしっかり行い、さらに東日本大震災以降は、県産農林水産物の放射能検査を国から示されている品目のほか、県内の生産・流通状況、地域性などを考慮しながら定期的に実施。消費者の信頼を得るため、生産段階における監視体制を構築することで、食の安全安心がしっかりと確保できるよう万全を期しています。