森のめぐみプロジェクト 食べて美味しい からだも嬉しい 新メニュー・新商品 コンテスト

結果発表

2016年6月1日、東京農業大学 「食と農の博物館」にて最終審査が行われ、一次審査を通過した審査大賞計9品の中から下記の通り受賞品が確定しました。
大賞受賞商品は補助金を活用し、商品化に向けたブラッシュアップやプロモーションなどに取り組んで参ります。今後の取り組みにもぜひご注目ください!

大賞

外食部門

オイシックス株式会社
森のめぐみの『森もりステッキー』

中食部門

株式会社バイオコスモ
4種のきのこのイタリアン餃子パン(味噌クリーム風味)

加工品部門

あいら農業協同組合(霧島市、第一工業大学と連携)
きりしま きのこグラノーラ(仮)

副賞

森のめぐみ賞

有限会社渡辺商店
きのこのキムチ お家で手作り「発酵ヤンニョム」キット

地位貢献賞

手打ちそば菊谷
原木しいたけとそばがきの揚げ出し

※審査方法:書類および実食にて採点し総得点の高い品を大賞に選定

審査員講評

  • 按田 優子さん

    保存食研究家/食品加工専門家/按田餃子店主

    大変勉強になりました。今回、「森のめぐみプロジェクト」に応募された企業・団体の方々の営みが、日本の文化を守っていけるよう、蓄積していけたらいいなと思います。

  • 江口 文陽さん

    東京農業大学
    地域環境科学部 森林総合科学科 林産化学研究室 教授 博士(林学)

    素材の良さ、安心・安全をアピールするなら、パッケージの部分にもう少し工夫が欲しいと感じました。日本人が生涯で食べるきのこはわずか16g程度という調査結果がありますが、もっと食べてもらえるよう、このプロジェクトが推進されていくことを望みます。

  • 木田 マリさん

    料理家、フードコーディネーター
    きのこマイスター
    からだにおいしいきのこ料理115著者

    きのこの新しい食べ方を再発見でき大変勉強になりました。働く女性のみなさんの味方となるような商品が市場に出てくることを楽しみにしています。

  • 久保木 武行さん

    酒家 華福寿オーナーシェフ

    売りたいものを作るというよりも、消費者が買いたいものを作っていただきたいと感じました。美味しいものを作るために努力、コンセプトを大事にしていただけたらと思います。

  • 藤本 恵子さん

    国分グループ本社株式会社
    マーケティング統括部 マーケティング開発部 開発一課 主管MD、管理栄養士

    今回、残念ながら賞を取れなかった方々も、今回の審査結果を参考に、今後も「森のめぐみ」を使った商品開発に取り組んでいただけたらと思います。

  • 長江 良明さん

    林野庁
    林政部 経営課 特用林産対策室 室長

    普段、生産振興に取り組んでいる立場ですが、今回の審査で需要拡大の新たな方法に触れ、大変参考になりました。これからもいろんな角度で需要拡大を図っていきたいと考えています。

  • 代表取締役 永瀬正彦

    株式会社バイヤーズ・ガイド

    審査を通して多くのアイディアなどいただいたので、確実に売れる商品に近づけていけるよう、事務局もバックアップしていけたらと思っています。

  • 野上 優佳子さん

    株式会社ホオバル 代表取締役

    大変勉強になり楽しい審査でした。ブラッシュアップされて、市場に出られる商品に育っていけるよう、今後も見守っていきたいです。

受賞レシピについて

外食部門

オイシックス株式会社
森のめぐみの『森もりステッキー』

使用した
特用林産物
原木しいたけ/伊豆(静岡県)で昔ながらの伝統技術で栽培している10人の職人集団より取り寄せ。

手軽にフィンガーフードでいただく!木の子のすべて

原木しいたけを余すところなく使い切った新しいファーストフードで、種類はオリジナルとベジタリアンと2種類。
[オリジナルステッキー]原木しいたけやコーンなどの具材の上にチーズをかけ、さらに醤油麹ソースをトッピング。[ベジタリアンステッキー] 原木しいたけとテンペ(大豆の発酵食品)小ネギを使用し、ごまや塩麹、ソイマヨネーズのソースをトッピング。
上記2種類の中身を大きめな春巻きの皮で包みカリッと揚げた、忙しい女性や小さいお子様も食べやすいハンディスティックタイプのレシピ。
講評
今回のテーマ「働く女性」にとても合った応募でした。また、普段は捨ててしまう「軸」をあえて食材として取り上げ、メニュー化を行うという視点でも、とても意義があると思います。店頭やWebサイトを活用したプロモーションでの発信力の大きさという意味でも期待が大きいですね。
中食部門

株式会社バイオコスモ
4種のきのこのイタリアン餃子パン(味噌クリーム風味)

使用した
特用林産物
原木しいたけ、トキイロヒラタケ、ちびブナシメジ(愛媛県伊予市産)

パン生地の中に4種類のきのこの旨味がたっぷり!
味噌クリームが意外な美味しさ!?

干し椎茸の旨味を引き出すため、5度の冷水で椎茸の重量に対して11倍の水量で、時間をじっくりかけて戻す“正しい戻し方”を行い、そこにトキイロヒラタケ、ちびブナシメジなど旨味の強いきのこを加え調理しています。味付けに使用している味噌とチーズも菌類のチカラを持った発酵食品で、相乗効果でさらに旨味がアップしました!
講評
トキイロヒラタケの味を活かしつつ、きのこの臭みをちゃんと消している点など、具全体の味・食感が素晴らしいと思います。しかし、餃子というよりカルツォーネに近い感じでしょうか? 餃子にとらわれず、揚げパンやキッシュなどの具として活かしても面白いと思います。また、具を提供し地元の美味しいパン屋さんとコラボレーションして商品化していくのも、地域を巻き込んだ取り組みとしてアリかもしれません。
加工品部門

あいら農業協同組合
きりしま きのこグラノーラ(仮)
(霧島市、第一工業大学と連携)

使用した
特用林産物
原木しいたけ(鹿児島県霧島市産)

驚くほどきのこがいっぱい! 新しいグラノーラ

霧島市、第一工業大学、JAあいらの三者による産学官連携プロジェクでレシピを考案。大量の生しいたけを原料にした新たなグラノーラ。サラダ油の替わりにココナッツオイルを、そしてメープルシロップも使用するなど(いずれも林産食材)、しいたけが苦手な人にも食べてもらえるよう甘さをアピールしています。働く女性が一日に必要とする食物繊維35%と鉄分27%を、1杯60gの「きりしまきのこグラノーラ(仮)」で摂取することができます。
講評
とても美味しかったです。また、野菜でグラノーラができるとは、ベジタリアンにも嬉しい商品です。味も製法も素晴らしいと思います。おつまみとしてもいいですし、ヨーグルトと一緒に、またサラダの材料にするなど様々な食し方も考えられます。パッケージを工夫して、健康志向が強い、またこだわりを持った女性が買い物しそうなところが販路になるとよいでしょう。もしかしたら海外での展開もアリかも。とても可能性を秘めた商品だと思います。
森のめぐみ賞

有限会社渡辺商店
きのこのキムチ お家で手作り「発酵ヤンニョム」キット

使用した
特用林産物
原木干し椎茸(鹿児島産)

干し椎茸がキムチに合う!
三度のごはんのお供に手作りキムチ

基本的にはどんな野菜を入れてもOK! 手作りで乳酸発酵が楽しめるヤンニョムキットです。今回は旨味と食感をアップさせるために乾椎茸と干し大根をメインにパック。手作りだからこそお好みの味に仕上げることができます。たとえば、唐辛子の辛みも加減でき、塩分を控えると減塩対策にもなります。また、沖あみ・イカの塩辛なども使っておらず、7大アレルゲン不使用で食べる人を選ばないのも特徴です。
講評
キムチとしての完成度をもう少し高めて欲しい気もしますが、ベジタリアンの人でも食せる新しいキムチだと思います。ただし、「キット」だけに家庭でのひと工夫が必要となり、何を混ぜるか? がポイントになると思います。塩分控え目で御飯の供となるようでしたら、高齢者の方や塩分を気にしている人にとっては喜ばれる商品ですね。いずれにしても、わかりやすい食べ方の提案をしていくことが必須かと思われます。
地域貢献賞

手打ちそば菊谷
原木しいたけとそばがきの揚げ出し

使用した
特用林産物
原木しいたけ(埼玉県入間市産)

おいしいヘルシー蕎麦掻きのさつま揚げ風仕立て

水の替わりに蕎麦汁を使った蕎麦掻きを椎茸の傘の下に詰め、さつま揚げ風に仕立てた一品。そのままでも美味しく、また、とろとろの葛餡にからめていただくのもおすすめです。椎茸は免疫力を高め、蕎麦で血管を強める効果があると言われています。さらに葛餡の本葛は葛根湯に使われるように疲労回復の効果も期待できます。口の中で椎茸の香りが広がる、さつま揚げ風のそばがきを楽しめます。
講評
産地の素材を積極的に活用しつつ、お店のある商店街を意識した地元に根付いた取り組みとして、とても評価ができると思います。調理方法に関しても高い技術を感じましたし、美味しいメニューに仕上がっているであろうことが想像できました。独自性やインパクトという意味ではやや弱かったものの、地に足のついた取り組みとして、今後も期待したいです。
特用林産物とは
森林から産み出される様々な“森のめぐみ”のうち、きのこ類、木炭、竹など木材以外のものを『特用林産物』と呼んでいます。
森のめぐみ
【特用林産物の例】
きのこ類(乾・生しいたけ、エノキタケ、エリンギ、マツタケ、ナメコ)、山菜類(フキ、竹の子、山ウド、ワサビ)、燃料(木炭、薪)、竹(竹材、竹炭)、樹実類(ギンナン、クルミ、クリ)、特用樹(ミツマタ、コウゾ、桐)、樹脂類(ウルシ、木ロウ)、薬用植物(マタタビ、オウレン、キハダ)