静岡特産品特集|バイヤーズ・ガイド

特集

静岡特集

食材の王国 “しずおか”

『お茶・みかん・わさび・温室メロン・メキャベツ・カツオ・しらす・桜えび・・』。いずれも静岡県が全国に誇る自慢の品々です。豊かな土壌と海の恵みをもつ静岡県の海の幸・山の幸をご紹介しましょう。

山・海・川が育んだ、多彩で高品質な食材




 日本のほぼ中央に位置し、最深部は2,500メートルにも達し一番深いと言われる駿河湾と、国内最高峰の富士山がそびえる静岡県。県土は3,000メートル級の赤石山脈を背に、東西155km、南北118km、計7,779km2の面積を有します。南側は太平洋に面して約500kmにわたる海岸線をもち、天竜川・大井川・安倍川・富士川などの河川が縦断。山と海と川が織りなすバラエティに富んだ自然を合わせもち、多彩で高品質な農林水産物が生産されています。

 また、長い日照時間を活かした温暖な気候のもと、古くから傾斜地や台地を利用しての茶葉やみかんの生産はよく知られ、特にお茶は全国の茶園面積の40%を占める日本一の茶どころです。牧之原・磐田原・愛鷹・小笠山山麓、安倍川・大井川・天竜川流域の山間部などが主な産地で、やぶきたなどの煎茶や深むし茶の生産が中心。そして温州みかんがブランドとして早くから定着した『三ケ日みかん』は、酸味と甘みのバランスが絶妙と評判です。

 さらに県西部では、天竜川が運んだ肥沃な大地で、チンゲンサイや冬の特産品として新鮮なセロリやメキャベツが数多く出荷され、浜松の砂地で育ったエシャレットやタマネギは一大産地として知られています。県東部に目を移せば、富士山のふもとに広がる大自然のもと、乳牛・肉牛の飼育、養豚・養鶏などの酪農畜産業がさかん。県全体の農畜産物の生産高は全国トップクラスと言えます。水産業においても、県内には大小49カ所の漁港があります。浜名湖・遠州灘・駿河湾・伊豆にわたる海の恵みのもと、平成24 年における水揚額日本一を誇る焼津漁港でのカツオやマグロ、遠州灘沖でのシラス、浜松や吉田のうなぎ、国内唯一の水揚げの由比の桜えび、伊豆の干物など数知れず。さらには、豊かな水源を活かし、県内各地で特色ある地酒が生み出され、静岡市の山間部や伊豆の天城地区ではわさびの生産がさかんです。

“しずおか版”地域ブランド化への道のり

 「地方の時代」と言われて久しいなか、近年マスコミでも大々的に取り上げられるご当地グルメの祭典『B-1 グランプリ』や『ゆるキャラグランプリ』の盛り上がりはその象徴です。


 特に、『B-1 グランプリ』では、静岡県からは「富士宮やきそば学会」がゴールドグランプリに輝いたのを皮切りに、「静岡おでん」や「浜松餃子」、「みしまコロッケ」「袋井宿たまごふわふわ」「すその水ギョーザ」「富士つけナポリタン」「西伊豆しおかつおうどん」など、数々の逸品がB-1 グランプリを契機に全国的な知名度を獲得し、地元に大きな経済効果をもたらしています。これが「日本最大級のまちおこしグランプリ」とも呼ばれるゆえんです。

 「ゆるキャラグランプリ」も活況を呈しています。平成25年には「出世大名家康くん(浜松市)」が第2位に、「しっぺい(磐田市)」が第9位にランクインしました。ゆるキャラグランプリ2015の浜松での開催も決定し、さらなる盛り上がりを見せています。キャラクター入りの関連商品も続々と登場しており、県内の各自治体が力を入れるシティープロモーション事業が実を結んでいます。

 一方で、商品のブランド認定の動きも活発です。県の事業では、全国や海外に誇りうる価値や特長を備えた商品を『しずおか食セレクション』として、これまでに108商品が認定されています。さらには『ふじのくに食の都づくり仕事人』を認定し、「食材の王国」の利点を活かし、“ふじのくに食文化” を創造する「食の都」づくりを推進しています。市や町でも『やらまいか浜松ブランド』や『焼津水産ブランド』を始め、独自で地域ブランドの認定に取り組んでいます。

 こうした官民一体となった先進的な取り組みが着実に成果をあげています。

旅人と“しずおか”との関係

 歴史をひも解くと、いまの静岡県はかつての遠江国・駿河国・伊豆国から成り立っており、現在でも県域を西部・中部・東部の3つに区分けしています。徳川幕府の時代、江戸と京都を結ぶ東海道53の宿場のうち、実に22の宿場がいまの静岡県内に位置し、東西交通の要所として栄えてきました。多くの河川や峠が幾多の旅人の前に立ちはだかり、中でも「箱根八里は馬でも越すが 越すも越されぬ大井川」と唄われた東海道最大の難所がありました。増水で川越しが禁止されると、旅人は水が引くまでの数日間を川の両岸の島田宿や金谷宿で過ごすことを余儀なくされました。いわゆる「川留め」です。おかげで周辺の宿場は一時的には江戸と同じような大変な活気とにぎわいを見せ、街の発展をとげてきました。また、そこに住む人々にとっても、いくつもの大きな河川が互いの交流を遮断したことで、地域独自の生活や文化が根づき、静岡県の「川文化」とも呼ばれてきました。

 そして時は流れ、平成の世に県内を横断する『新東名高速道路』は、物流コストの効率化をもたらしました。一方でサービスエリアは単にドライバーの休憩所ではなく、観光スポットとして旅先の楽しみのひとつに加えられるほどになりました。県内の各サービスエリアでは、地場産品やお土産品の販売、地元食材を使った食事がメニューに並べられています。全国の方々に静岡の地に触れてもらう絶好の場ととらえて、地域ブランド価値の創出を図っています。このように、ゆっくりと足を止めて、静岡県内のその地域の時間を楽しむという新しいスタイルが定着しつつあります。かつての旅人が経験した「川留め」と似ているのかもしれません。

旅人と“しずおか”のマーケティング

 静岡県は「テストマーケティングの好適地」と位置付けられています。企業が商品の全国販売に先駆けて、市場でテスト販売する際にたびたび選ばれます。なぜなら、全国の3%の市場規模をもち、年齢別人口構成や産業別就労者数が全国に近く、全国平均を上回る県民所得や小売業販売額がテストの上で最適となるためです。さらには、気候が温暖で気象条件による影響が低いこと、県内に複数のテレビ放送網がありメディアの独立性が保たれること、西部・中部・東部という文化や産業構造が異なる3つの経済圏の集合体であることも挙げられます。まさに、「日本の縮図」とも言えるエリアなのです。そして見る目が鍛えられた県民の消費行動が、生産者側にとってはさらなる品質の向上につながるという相乗効果がもたらされると考えられます。「静岡で売れるものは全国でも売れる!」と言っても過言ではありません。

「しずぎん@gricom」への想い

 「しずぎん@gricom」には、青果・畜産・水産・惣菜・日配・菓子・地酒・加工食品など、静岡県が誇る多彩な食材が集結します。第12 回目を迎える今回は58 社が出展され、来場者数は1,000人を見込んでいます。地方銀行が主催する食品関連の商談会で、これだけの規模と実績を誇るものは、全国的にも類を見ないのではないでしょうか。
 この食を通じた「ビジネスマッチング」は、静岡銀行グループがもつ、充実した店舗ネットワークと情報網を活用し、お客さまのニーズに応じた販売先・仕入先の紹介に取り組むもので、金融サービスを活用し「地域企業の経営課題の解決に貢献したい」という私たちの姿勢を示すものです。
 平成25年には、ユネスコの無形文化遺産に「和食(日本人の伝統的な食文化)」が登録されるなど、欧米をはじめ新興国の富裕層を中心に日本食が注目を集め、これを反映して世界各地に日本食を扱う飲食店が増えています。また、「富士山」の世界文化遺産登録を契機として、県内への観光需要も高まりを見せています。その意味で、「静岡の食」は海外への販路開拓・拡大を進める絶好のチャンスを迎えているのではないでしょうか。
 ぜひとも『しずぎん@gricom』を商談の場としてだけでなく、出展企業相互の情報交換に大いに活用していただくことで、さまざまな出会いと気づきが生まれ、皆さまにとって、新しいビジネスの可能性を切り拓く機会となることを心から願っています。

2022年12月02日(金)

暦と旬で見る食カレンダー

180日後

2023年5月31日(水)

ページトップ